ダウンロード教材用グッズ

「ダウンロード教材の印刷は普通紙で大丈夫ですか?」 というご質問をいただきました。 同じ疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもーと思い、質問をくださった方の了承を得て、私が使用している用紙と、印刷後、絵カードを作成するのに使用しているツールをご紹介したいと思います。   用紙について 神経衰弱等、カードを裏返して使用する必要があるかどうかによって、普通紙を使用するか厚手の用紙を使用するかを判断していただけるとよいと思います。   普通紙 厚手用紙   上記の写真を見比べていただけるとお気づきかと思いますが、普通紙に印刷すると裏返したときに表の絵が見えてしまうのに対し、厚手の用紙の場合、裏からはうっすらしか見えません。   印刷後の工程について 用紙に印刷後、ラミネート加工し、ペーパーカッターで裁断します。   すると、以下のような絵カードのできあがります♪   かるた遊び等カードを裏返して使用する必要がない場合は、普通紙に印刷してラミネート加工するだけでも十分な耐久性が得られますので、用途に応じて用紙を使い分けていただけるとよいかと思います。 ちなみに今回使用した用紙とラミネートフィルムはこちらです↓    ご参考にしていただければ幸いです。

Halloween Articulation S Fun Packet

Halloween is only a month away! Kids are getting excited about costumes and candy here in Japan, too. So, let’s use this excitement of Halloween for kids to enjoy speech activities.   Halloween Articulation S Fun Packet Target Sounds: Initial S, Medial S, Final S & S-Blends This packet includes: Picture Cards BING Game Hidden […]

カテゴリーワークブック

昨日、カテゴリー概念と生活の中でカテゴリー理解を促す方法をご紹介しました。 実際のところ、生活の中だけでカテゴリー概念を理解することが難しいお子さんも多くいます。 でも、生活の中で獲得が難しいところを取り出して少し練習してあげることで、つまづきを克服できるお子さんも多くいるのです。   そんなお子さんのための教材を作成しました。   『カテゴリー』ワークブック 絵カード&文字単語カード ちがうカテゴリーさがし カテゴリーマッチング カテゴリー名 カテゴリー色分け 用途説明 という構成になっています。   日本語教材はコチラから 英語バージョンはコチラから  

カテゴリー

お買い物をしにスーパーに行った時のことを想像してみてください。 キャベツ りんご 鶏肉 牛乳 にんじん 食パン きゅうり   買い物リストにある食品をどのように見つけているでしょうか。 キャベツ・きゅうり・にんじん→野菜コーナー りんご→果物コーナー 鶏肉→精肉コーナー 牛乳→乳製品コーナー 食パン→パンコーナー といったように、買い物リストにある食品をカテゴリー分けし、それらの食品が陳列されているコーナーに行き、目的の食品を見つけていることと思います。   私たちが無意識に行なっているカテゴリー分け。   実はこれ、私たちが生活していく上でとても重要な概念なのです。   例えば、上述のスーパーでの買い物を再びイメージしてみてください。   カテゴリー分けすることができないとしたら、どうなるでしょうか?   どのコーナーに行けば目的の食材が見つかるのか、検討もつかなくなってしまうでしょう。 また、野菜コーナーに行ったり精肉コーナーに行ったり乳製品コーナーに行ったり、そしてまた野菜コーナーに戻ったり・・・と時間と労力のかかるお買い物になってしまうでしょう。   スーパーだけではありません。 デパート 図書館 動物園 等々 私たちの周りにある場所はものは共通のルールに基づいたカテゴリーで分類・整理されているのです。   同様に、私たちはあらゆる情報を、頭の中でカテゴリー別に整理しながら理解・貯蔵しています。   例えば、初めてある人に会ったとします。その人の顔や名前をどのように覚えるでしょうか。 その時に、その人に会った場所やその人との関係性、その人を紹介してくれた人などの関連性を紐づけておくことで、その人の顔や名前を覚えやすくなり、次に別の場所で会った場合でも「あれ、あの人、会ったことあるけど、どこであったかしら?お名前は?」と戸惑うことがなくなります。   このように『カテゴリー』概念を利用することにより、私たちは新しい情報を効率的に学んだり、記憶したり、その新しい情報を使って何か別のことを表現することもできるのです。   『カテゴリー』概念の理解は3歳頃からできるようになります。 使ったおもちゃを分類しながらお片づけをすることを促してあげたり、お買い物に一緒に行って、目的の食材の場所を当てっこしたりー   毎日の生活の中でカテゴリーの理解を促してあげるといいですね!

音韻認識力ワークブック

来年4月に就学を控えているお子さんをお持ちの方々は、そろそろ就学のための学習準備を考え始める頃かもしれません。 就学までにひらがなを書けることを目指そうとひらがなを書く練習を始める方も多いかと思います。 しかし、ひらがなの読み書きができるようになるためには、ひらがなを書く練習をするだけでは十分ではないことをご存知でしょうか。 ひらがなの読み書き、特に『読む』ことができるようになるためには、『音韻意識(Phonological Awareness)』が果たす役割が大きいのです。 『音韻意識(Phonological Awareness)』とは、単語を構成している『音』を理解し、その『音』を操作して単語を構成することができる力です。   単語を『音』の単位に分解する力: 「たまご」が「た・ま・ご」の3つの音ができてることを理解。   『音』を組み合わせて単語を構成する力: 「た」「ま」「ご」、この3つの音を組み合わせてできる言葉は?→「たまご」   単語内の『音』を操作(削除・追加・入れ替え)する力: 「たまご」の「ま」を言わずに言うと?→「たこ」(削除) 「たまご」の「ご」を「り」に変えると?→「たまり」(入れ替え)   ーということで、音韻認識力をアップさせるワークブックを作成しました!   音韻認識力ワーク   なんと全90ページで、これ1冊でひらがなを読む力がしっかりと身につく構成になっています。 ワークブックの構成は以下のとおりです。 ・音節分解:音の数はいくつかな? ・音節・単語の合成:音と音の足し算 ・文字&絵合わせパズル ・文字マッチング ・単語構成 ・絵とひらがなマッチング ・ことばをあつめよう ・音韻操作:音であそぼう! ・ひらがなかるた ぜひお試しください♪      

絵本の紹介~言語発達「がたん ごとん がたん ごとん」

私がST1年生だった頃、同じ職場に勤めていた保育士さんの読み聞かせの場に遭遇し、子どもたちと同じように食い入るように見入ってしまった絵本。 それから20年来、愛用し続けている絵本ー それが 『がたん ごとん がたん ごとん』 です。   著:安西 水丸、出版:福音館書店   「がたん ごとん がたん ごとん」という電車の音と「のせてくださーい」の繰り返し。 そして、最後、電車は「しゅうてんでーす みんなおりてください」と言って去っていきます。 このシンプルな繰り返しが、たまらない! そこから電車ごっこが始まることもしばしば・・・ 子どもたち(特に男の子!)が大好きなこの絵本をセラピーに使わない手はありません。 昨日の記事『乗り物インタラクティブブック』でご紹介コンセプトと一緒ですが、絵本を読みながら、子どもたちにも積極的に参加してもらいながら、お話や絵本に描かれている絵の理解を促します。   子どもたちのことばの発達を促すポイントの1つは 「やらされてる」感がもたせないことだと思います。   「楽しい!」と思いながらアクティビティーに取り組んで、「あれ?」「いつの間にかいっぱいお話できるようになってる!」「お話するのって楽しい!」 子どもたちにそう感じて欲しいな〜と願いつつ、日々のセラピーを楽しんでいます。   繰りかえしの多い本をおすすめする理由については、以前の記事をご覧くださいね〜

ひらがな練習ワーク 濁音&半濁音・拗音・促音・長音編

ひらがな練習ワーク 濁音&半濁音・拗音・促音・長音編をご紹介!   ひらがな学習の中でもつまずきやすい、濁音(゛)&半濁音(゜)、拗音「ゃ」「ゅ」「ょ」、促音「っ」、長音にターゲットを絞った教材を作成しました。 それぞれのターゲット音を含む単語を厳選し、 カルタ遊びを使った聞き取り練習 正しい表記を選択する練習 書き取り練習 等のアクティビティーを通して、子どもたちが無理なく、濁音(゛)&半濁音(゜)、拗音「ゃ」「ゅ」「ょ」、促音「っ」、長音をマスターできるように構成しました。     こだわったのは、とにかく「スモールステップ」。   子どもたちが、難易度が上がっていることに気づかないくらいの「スモールステップ」で構成されています。   もう一つ。   「書ける」ようになるための練習の前に「読める」ようになる練習ができるように構成されています。 ことばの発達は、まず「理解できること」が重要。 文字の獲得も同じです。 読めなければ、何度書いても理解にはつながらず、コミュニケーションとして使える表現手段にはなりません。   子どもたちが楽しみながら取り組んでいるところを思い浮かべながら作成した『ひらがな練習ワーク 濁音&半濁音・拗音・促音・長音編」ぜひお試しください!   内容や使い方についてのご質問がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください♪

吃音セラピー 間接法 vs. 直接法

以前の記事でも吃音についてお話しましたが、今日は、吃音のセラピーについてお話したいと思います。 吃音セラピーは、『間接法』と『直接法』に大別できます。 間接法 間接法とは、吃音症状に関節的にアプローチする方法で、環境調整に働きかけていきます。 環境調整には、以下のような項目が含まれます。 生活のリズムを見直し、ゆったりと過ごせるようにする。特に朝や夕方など忙しくなりがちな時間帯の過ごし方に気をつける。 家族がゆっくり落ち着いたトーンで話す。 お子さんとお話する時は、お子さんが話し終わってから話す(お子さんの話を途中で遮ったり、途中で話題を変えたりしない)。 お子さんと一対一でゆったりと関わる時間を確保する。 兄弟一緒にいる場面で、先を争うように大人に話しかけようとする状況になった場合は、「順番に話す」「1人が話をしている時は、途中で割り込まない」等のルールを決める。 吃音に対してネガティブな思いを持たないようにするため、「落ち着いて話しなさい」と言ったり、お子さんの話し方を否定したりしない。お子さんの話を最後まで聞き、話し終わってから、お子さんの話の内容をまとめてあげたり別の言い方をしながら、(自然な形で)ゆっくりと落ち着いた話し方の見本を見せる。   直接法 お子さんの吃音に直接的に働きかけていく方法です。 例えば 話すスピードのコントロール 早口とゆっくりな話し方を聞き分ける 早口とゆっくりな話し方を使い分ける ゆっくりな話し方を練習する スムーズな話し方(smooth speech)の練習 つまる話し方(bumpy speech)とスムーズな話し方(smooth speech)を聞き分ける。 つまる話し方(bumpy speech)とスムーズな話し方(smooth speech)を使い分ける。 お子さん自身の話し方について、つまる話し方(bumpy speech)かスムーズな話し方(smooth speech)かを特定する。   ここで、スムーズに話すコツも練習します。 Slow Rate:ゆっくり話す。 Light Contact:唇・歯・顎・舌・頰・声帯等、発声に必要な器官の力を抜き、「軽いタッチ」を意識して発声する。 Easy Start:息を吐きながら発声する。 Pausing:単語と単語の間に一呼吸入れながら話す。     *直接法あるいは間接法の選択、また治療法の選択については、お子さん一人一人の様子を見て慎重に選択する必要があります。 吃音に関するご心配がある場合は、言語聴覚士にご相談ください。      

急がば回れ~幼児語の役割~

「いずれ、きちんとした単語で言わなければならないのですから、あえて赤ちゃん言葉を教える必要はないと思うんです。『ママ』ではなく『お母さん』、『ブーブ』ではなく『車』と、最初から教えたらいいと思うんですがー。」 少し前の話ですが、言葉が出そうで出ない段階のお子さんのセラピーのしていた場面で、そのお子さんのお父様が質問をしてくださいました。   我が子のことばの発達に遅れがあり、「1日でも早くことばが出るようになってほしい」「近道があるのならば、近道をさせてあげたい」という親心。焦る気持ちもよくわかります。   ただ、ここはぐっとこらえて、お子さんの発達段階にあったことばかけをしながらお子さんの成長を信じて見守っていただきたいのです。   なぜでしょうか?   1. 幼児語の多くは子どもが発音しやすい音で構成されている ことばが出そうで出ない、あるいは出始めたばかりのお子さんは、発音するために必要なお口や舌の機能が未熟です。そんなお子さんが発音しやすい音が母音(あ・い・う・え・お)や唇で作る音(マ行・パ行・バ行)なのです。 ママ パパ マンマ ブーブ(車) モーモ(牛) これらはすべて、母音・唇で作る音で構成されたことばです。それ以外の音が含まれている幼児語ももちろんありますが、そういったことばの中でも、ことばが出始めたばかりのお子さんにとっては、母音・唇で作られる音で構成されていることばの方が言いやすいことばなのです。   2. 幼児語には擬音・擬態語が多く使われている→わかりやすい 犬を表す「ワンワン」、牛を表す「モーモ」、飛行機の擬音である「ブーン」等、幼児語には擬音・擬態語が多く用いられています。様子や音を表すことばはそのことばが表すものとの関連性が高く、擬音・擬態語を使ったことばかけは、こどもにとって理解しやすいことばなのです。   3. 「わかる!」「伝えられる!」自信 「ママ・パパの言っていることがわかる!」「ママ・パパに言いたいことを伝えることができる!」という実感は自信につながります。そして、「もっともっとママ・パパとお話したい!」という気持ちにつながり、そのモチベーションこそがことばの発達につながるのです。 幼児語を使う時期をスキップして最初から大人が使う表現を使ってお子さんに話しかけていると、お子さんが大人の言うことを理解しづらいだけでなく、お子さんがその言葉を言えるようになるまでにも時間がかかることになってしまいます。すなわち、近道をしているようで、実はかえって時間のかかる関わりをしてしまっていることになるのです。 「早くおしゃべりできるようになってほしい」という思いがあっても、ことばの発達を促すには『急がば回れ』が効果的であることがおわかりいただけたかと思います。 お子さんの成長段階にあったことばかけをしながら、お子さんの発達する力を大事に育ててあげましょう。  

様子を表すことば〜感触あそびから〜

ことばの発達は、毎日の生活体験の中で促してあげることが一番!     ーということで、今日は、感触あそびを通して、触った感じや音を表す表現を理解するアクティビティーをご紹介します。 目的 ①小麦粉・塩・米を触った感触の違いを感じる ②小麦粉・塩・米による音の違いを聞き取る ③感触(フワフワ、サラサラ、ザラザラ)を表す言葉の理解 ④音(サァー、ザァー)を表す言葉の理解 材料 小麦粉、塩、米 大きめの容器(3つ) スプーン、フォーク、お椀など 敷物(オプション) 手順 ①大きめの容器に、小麦粉、塩、米を別々に入れ、それぞれの容器を少し離しておく。 ②それぞれの容器にスプーンやフォーク、お椀などを入れる。 ③子どもに、それぞれの材料を触ったり、スプーンを使ってお椀に入れる見本をみせながら、感触を表す言葉(フワフワ、サラサラ、ザラザラ)や音を表す言葉(サァー、ザァー)をかける。     *ブルーシートなど、粉類がこぼれてもよいようなシートを敷いておくと、後片付けが簡単です 🙂 アレンジ方法 今回は、小麦粉、塩、米を使いましたが、生活の中には、他にも、ごま、綿、砂、土などいろいろな感触の素材がありますよね!さまざまな素材に触れる体験を通して、様々な感触や音を表す語彙を広げてあげましょう。