選択肢と自分で判断する力

以前『見通しを持つ力と場面切り替え』の記事で、見通しをもつことで場面の切り替えがスムーズにいくというお話をしました。 今日は、場面切り替えの際に役立つもう一つのコツについてお話したいと思います。 母:もうおうちに帰るよ。 子:やだ! 母:じゃあ、あと10秒ね。10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 0! はい、おしまい。帰ろうね。 子:やだー!(走って別の場所に逃げる) 母:(ため息)   よくある光景です。   まだ遊びたい! 10秒なんて短すぎる!   子どもたちには子どもたちの言い分があるものです。   大人が言うことを聞かせようとすればするほど、子どもは抵抗したくなってしまい、最終的には強制的に遊びを終了させるために抱っこすると、手足をばたばたさせて必死に抵抗しながら大泣き・・・ということもよくあることです。 そんなことになりそうな時、選択肢を与えるという方法があります。例えば・・・ 母:もうおうちに帰るよ。 子:やだ! 母:じゃあ、あと10秒がいい?20秒がいい? 子:20秒! 母:1, 2, 3… 19, 20! はい、じゃあ、おもちゃを片付けて。おもちゃは一人で片づける?ママと一緒にする? 子:ママと一緒。 母:じゃあ、一緒にお片付けしようね。 母:上手にお片付けできたね。また、遊びに来ようね。 子:うん!   「おうちに帰るよ」という言葉を聞いた時の反応は上の例と同じですが、その後の子どもの反応は大きく違ってきています。 選択肢を与えられることにより、自我が芽生えつつある子どもの自尊心がくすぐられ、抵抗が少なくなります。また、子どもが自分で選択することにより、その選択の結果から学ぶチャンスを得ることにもつながります。 こうした一つ一つの経験により、子どもたちは自分で考え自分で判断する練習を積み重ねていくことができるのです。 子どもの判断力を育て、子育てが楽になるちょっとしたコツ。 ぜひお試しください♪