今回は、アクセントによる音の誤りと構音障害の違いについてお話したいと思います。

日本には地域によって様々な方言がありますが、アメリカにも方言があります。また、第二言語を学ぶ場合、第一言語の特性が第二言語の発音に影響を及ぼすため、音やイントネーションに誤りが生じます。

では、このアクセントによる音の誤りと構音障害に見られる音の誤りの違いはなんでしょうか?ここでは、主に、第一言語と第二言語についてお話します。

アクセントとは、第二言語を使う場合に、第一言語の音の特性に影響を受けるために音の誤りが生じるものであり、第一言語を話す場合には音の誤りは見られません。一方、構音障害による音の誤りは、機能的にある特定の音を発声することが困難であるため、第一言語・第二言語に関わらず、その音を発声することができない状態になります。
例えば、Sの音をTの音に置き換えて発音してしまう問題がある場合、日本語を話している場面では、「かな」のことを「かな」と言ってしまいますし、英語を話している場合には、”Sun(太陽)” を ”Tun”と発声してしまうことになります。

アクセントに関しては、本人が希望する場合は”accent modification” あるいは “accent reduction” という分野でスピーチセラピーを受けることが可能ですが、本人が希望しない場合は、その人の文化を尊重する意味において、スピーチセラピーの対象にはなりません。

同様のことが方言にも言えます。本人が希望する場合は、生まれ育った地域の方言を出さずに別の方言あるいは標準語を話す練習をすることもできますが、その必要がない場合は、その方が生まれ育った方言を否定したり矯正することは適切ではありません。

多文化・多言語が混在する現代社会では、お互いの言語と文化、意見を尊重することが求められます。その中で、アクセントと構音障害の違いを正確に診断し、必要なサポートを必要な方に提供するのがSLPの役割と言えるでしょう。

 

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