以前の記事で、毎日の生活や学習において「カテゴリー」概念が重要な役割を果たすというお話をしました。
今日は、カテゴリーの中でも「動物」に焦点をしぼったアクティビティをご紹介します。
「動物」というカテゴリーをさらに「ペット」「動物園にいる動物」「牧場にいる動物」に分けます。
動物の絵カードやフィギュアをそれぞれのカテゴリーに分けながら、カテゴリー学習に加えて、お子さんの発達目標に沿った個別療育を行っていきます。
語彙学習
「いぬ」「うし」「ぞう」といった動物名はもちろんですが、動物の鳴き声や「はしる」「およぐ」「なく」といった動詞、「はやい」「ながい」といった形容詞、「くろ」「しろ」「はいいろ」などの色名など、様々な語彙学習ができます。
語連鎖
「いぬが はしる」「にわとりが『コケコッコー』となく」「ぞうが はなで りんごをとる」などのように、発達段階に応じた語連鎖の学習ができます。
様子をあらわす言葉
「ハムスターの けは ふわふわだね」「ぞうは のっしのっしと ゆっくり あるくね」など、様子をあらわす言葉の学習ができます。
なぞなぞ
「どうぶつえんに すんでいる、はなが ながい どうぶつは なぁんだ?」「さんぽが すきで ワンワンほえる どうぶつは なぁんだ?」などの質問を聞いて答える練習ができます。
実は、このアクティビティ、絵カードだけではなくフィギュアを使うことにも意味があります。
動物のフィギュアを動かしながら、「ぞうさんが のっしのっし あるいてるね」「にわとりが コケコッコーってないてるね」などのことばの練習をすることで、単調になりがちな個別療育を楽しくすることができるのです。しかも、フィギュアを触りながら「きりんさんの くびは ながーいね」「ぞうさんの おはなも ながーいね」など、目と耳だけでなく、手も使いながら、多感覚的にことばを学ぶこともできます。
個別療育が終わったら、動物フィギュアを使って遊んでみたり、動物の絵本を読むのもいいですね。