「バイリンガル児に育ってほしい。でも、どうやって?」
「日本語が中途半端になったりしない?」
「親が英語を話せなくても大丈夫?」
「周りの子と比べて言葉が遅れているみたい?発達の問題?それとも言語環境が原因?」

育児には心配や不安はつきもの。まして、多言語環境での子育てとなると、心配や不安はさらに高まります。

この本は、そのひとつひとつの問いに、
できるだけ丁寧に答えようと書きました。

皆様へのメッセージ

わたし自身も、バイリンガルで子どもを育てた親のひとりです。
「これでいいのか」「このまま続けていいのか」と
迷いながら子どもと向き合ってきました。

アメリカ・オレゴンで暮らしていた頃には、
海外での子育てに不安を抱えながらも
一生懸命子どもと向き合うパパとママたちとたくさん出会いました。

日本に戻り、臨床を続ける中では、
日本に住む外国籍の家族、国際結婚のご夫婦、
「日本語だけでなく英語でも育てたい」と願う日本人の家族たちと
出会いを重ねてきました。

みんな、子どものために真剣だからこそ、悩んでいた。

言語聴覚士として歩んできた25年あまり。
50歳を過ぎた頃、ふと立ち止まりました。

残された時間の中で、自分は何をすべきだろうか、と。

長年かけて積み重ねてきた経験と知識を
次の世代に伝えることが、今の自分の仕事ではないか——
そう感じて、書き始めた本です。

こんな方に読んでいただきたい

  • 海外在住で、子どもの日本語が心配な方
  • 日本に住みながら、英語や他の言語でも育てたい方
  • 国際結婚で、家庭内の言語方針に悩んでいる方
  • 帰国子女・海外子女の子育てに関わる方
  • バイリンガル育児を支援する教育者・支援者の方

本書の内容

OPOL(一人一言語)やCLIL、継承語教育など、さまざまなアプローチの特徴と実践方法から、読み書きの力の育て方、特別な配慮が必要な子どもへの対応、よくある悩みへのQ&Aまで、幅広く取り上げました。

Chapter 1 バイリンガル育児の基本を知る
Chapter 2 バイリンガル育児で押さえておきたい言語の発達
Chapter 3 未就学期は日常生活に言語を溶け込ませる
Chapter 4 学齢期からは読む・書く・考える力も育てる
Chapter 5 国際結婚・海外子女・帰国子女・国内育児・TCK…
      家庭環境別に考えるバイリンガル育児
Chapter 6 特別な配慮が必要な子どもへの対応方法
Chapter 7 Q&A:バイリンガル育児のよくある悩みと対応

 

迷い、悩み、子どもとともに歩み続ける バイリンガル育児のその道のりが、 親子の笑顔と、子どもの豊かな未来に つながりますように。
この本が、その小さな一歩となれたら嬉しいです。

はじめに〜第2章まで無料公開中