今週の絵本 第20弾
今回ご紹介する絵本は「11ぴきのねことあほうどり」です。
「11ぴきのねことあほうどり」著:馬場 のぼる出版: こぐま社
11ぴきのねこたちが、コロッケのお店をはじめます。ねこたちは毎日せっせとコロッケを作り、コロッケ屋は大繁盛でした。
ところが、そのうちに少しずつ売れ残るようになり、ねこたちは毎晩コロッケを食べていました。
コロッケを食べ飽きてしまったねこたちは、「おいしい鳥の丸焼きがたべたいねえ」
とつぶやきます。
そこへやってきたのが、一羽のあほうどり。コロッケをわけてくれないかとねこたちに頼みます。
あほうどりを見て、ねこたちの目はピカピカ輝きます。
鳥の丸焼きを期待して、あほうどりの兄弟たちがいる島へ。そこで起きる大どんでん返しに、子どもも大人も引き込まれる楽しい絵本です。
ではこの楽しい「11ぴきのねことあほうどり」を使った、言葉の発達を促すアクティビティについてご紹介します。
お話の内容について、疑問詞を使った質問に答える練習をします。
いわゆる5W1Hを呼ばれる疑問詞ですが、この中でも人や場所、ものと言った具体的な事物について尋ねる疑問詞「だれ (who)?」「どこ (where) ?」「なに (what)?」に比べて、時間や理由、方法など、より抽象的な答えが要求される疑問詞「いつ (when)?」「どうして (why)?」「どうやって (how)?」では、難易度に違いがあります。
お子さんがそのどのレベルでつまづいているのかに意識しながら、疑問詞に答える力の獲得を促していきます。
お話に出てくる「ねこ」「あほうどり」「コロッケ」を使って、ものの数え方の練習をします。
発展アクティビティとして、同じ数え方でも、前につく数字によって、言い方が変化することも学習できます。
お話に出てくる表現を使って
①じゃがいもをゆでる
②じゃがいもをつぶす
③ぱんこをつける
④あぶらであげる
というコロッケの作り方の手順についてお話することを通して、順序立てて理解し表現する練習をします。
さらに複雑なステップを理解できるお子さんの場合、ご家庭のコロッケレシピについてお話して、親子でコロッケを作ってみるのも楽しいですね!
馬場のぼるさんによって1967年に誕生した「11ぴきのねこ」シリーズは、50年以上たった今でも、世代を超えて愛されています。
「11ぴきとねことあほうどり」はシリーズ2作目なのだそうです。シリーズの他の作品もぜひ、読んでみてくださいね♪