寒くなってきましたね。
厚手のコートを身にまとう季節になってきました。
冬といえばー
- 冬休み
- クリスマス
- お正月
- お年玉
- 雪
- スキー
等々、
子どもたちにとっては楽しいことが満載の季節で、「寒い」ことなんて、気にならないかもしれません。
そんな「冬」の季節にぴったりの絵本がこちら。
「てぶくろ」
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵 / 内田 莉莎子 訳
ウクライナ民話
福音館書店
雪が降りしきる森の中で、おじいさんが手袋を片方落としてしまいます。
ねずみがそのてぶくろ見つけていいます。
「ここで くらすことにするわ」
そこに、かえるやうさぎ、きつね、おおかみ、いのししが次々と仲間入り。
手袋はぎゅうぎゅうづめ。
最後にはくままでやってきて、てぶくろはいまにもはじけそう!
そこに、てぶくろをさがしに戻ってきたおじいさんとこいぬ。
「わん、わん、わん」とこいぬにほえたてられ、みんな、びっくり!
てぶくろからはいだしてにげていったあと、てぶくろはおじいさんの元に戻っていきます。
私は、セラピーに絵本を取り入れるが大好きです。
特に幼少期のお子さんのセラピーで絵本を使用する場合、『繰り返し』が多い本を選ぶようにしています。
この「てぶくろ」にも繰り返しが登場します。
動物はやってくると「中にいるのは誰?」と聞きます。
すると、てぶくろの中にいる動物たちが名乗ります。
そして、やってきた動物も自分を名乗り、「いれて」とお願いします。
てぶくろの動物たちは「どうぞ」と答えて、やってきた動物を迎え入れるのです。
何気ない会話ですが、この会話から大切なソーシャルスキルを学ぶことができるのです。
- あいさつ
- 会話の開始
- 質問への応答
- グループへの参加
- 新しい仲間の受容
さらに、
- ねずみ→かえる→うさぎ→・・・
- ぺったんこのてぶくろ→ぎゅうぎゅうづめのてぶくろ
といった順序を学習するきっかけにもなります。
絵本を読んだ後は、工作をしたり、絵を描いたり、動物のミニチュアを手袋を使ったりしながら、学習を深めていくのがおすすめです。
寒い冬、お子さんと一緒に「てぶくろ」のお話、楽しんでくださいね♪