海外で生活するバイリンガルの子どもたち。
言語発達障害等、発達につまづきがないお子さんの場合、バイリンガルという環境によって、2つ(あるいはそれ以上)の言語発達に遅れが生じることはないといわれています。
しかし、そんな中でも、多くのお子さんに語彙力の不足が見受けられます。
日常的に複数の言語を使う環境にいるため、1つの言語だけを使う子どもたちに比べ、それぞれの言語を聞いたり使ったりする機会が絶対的に不足しているため、ある意味、やむをえないことかもしれません。
そういった語彙不足を補うためには、なにより『豊かな言語環境』が必要です。
例えば、アメリカで生活している日本人の子どもたち。
日本語を使う機会が家庭内のみに限定されている子どもたちも少なくありません。
では、具体的に何をしたらいいのでしょうか・・・。
一緒に遊びながら、親子の会話を楽しむ。
一緒に料理や工作をしながら、お話する。
一緒に絵本をよむ。
どれも特別なことではありません。
日々の親子の時間こそが豊かな言語環境につながるのです。
でも、実は、こうした親子のゆっくりとした時間って、現代の忙しい日々の中で、なかなか確保しにくい時間だったりします。
サリーウォードさんが『語りかけ育児』で書かれているように「一日30分」を目標にするとよいかもしれませんね。
キーワードは「一緒に」です。