ろくべえ まってろよ
著:灰谷 健次郎
イラスト:長 新太
出版: 文研出版

久しぶりの「今週の絵本」シリーズになります。

今週の絵本第25弾では、「ろくべえ まってろよ」をもとに、問題解決方法について学ぶアクティビティをご紹介します。

お話の設定

物語の理解では、まず「お話の設定」を理解することが重要です。

このお話は、穴に落ちているろくべえをえいじくんが見つけ、こどもたちが心配そうに穴を覗くシーンから始まります。

ろくべえ設定

お話の中での問題解決の理解 

お話の中で、子どもたちは、ろくべいを助けようと懸命に考えます。

「ろくべえが穴に落ちた」という問題に対して、子どもたちが考えた解決方法、その結果を整理して考えます。

生活の中で起こりうる問題の解決方法

問題解決

問題解決の仕組みについて理解できたところで、生活の中で起こりうる問題と、その解決方法について考える練習をします。

  • ぶらんこの順番を待っていました。順番になり、ぶらんこにのろうとしたところ、別の子が走ってきて、ぶらんこにのってしまいました。どうしたらいいでしょうか。
  • ある日、お兄ちゃんのシャーペンを勝手に使っていたところ、シャーペンが壊れてしまいました。どうしたらいいでしょうか。
  • 騒いでいる子がいて、先生の説明が聞こえません。どうしたらいいでしょうか。

ろくべえ まってろよ」の中で、子どもたちが試行錯誤する様子を振り返りながら、問題が解決する方法に到達する前に、失敗があってもよいこと、大人に助けを求めてもよいこと(物語の中では、大人は助けてくれませんが・・・)、答えはひとつとは限らないことなども伝え、お子さん自身が答えを導き出せるよう、サポートします。

子どもたちは、成長の過程で多くの問題に遭遇します。
子ども自身が問題を解決していく力をつけていけるよう、支援していきたいですね。