今日は、Themed Activitiesについて、お話したいと思います。
Themed Activitiesとは、季節の行事などをテーマにしたアクティビティのことです。
日本でも、幼稚園や保育園では積極的に取り入れられているようですが、言語療法の個別個別療育の場面では珍しいかもしれません。
Themed Activitiesを取り入れるメリットは多くあります。
たとえば、日常生活で経験する行事などを取り上げることによって
- 子どもが興味を持ちやすい
- 個別個別療育で学んだことを生活の中で応用しやすい
- 特定のテーマに的を絞った語彙を学習できる
- その行事について子どもがすでに知っている知識を広げるきっかけになる
- 他の行事との比較をすることで、知識を関連付けることができる
等々、多くのメリットがあります。
ーということで、今週末にせまった節分がテーマの教材(鬼の福笑い)を1つご紹介します。
赤鬼・黄鬼・青鬼の顔を作りながら、個別療育目標に沿ったアクティビティを行います。
たとえば・・・
1.身体部位
「め」「くち」「は」など、ピースを置きながら、顔の部位名称を理解・表現する練習をします。
2.気持ちの理解
「怒った顔」「笑った顔」を作りながら、気持ちを表す表現を学びます。また、その気持ちになる状況についてお話することで、自分の気持ちと相手の気持ち、その原因や対処法についても学習することができます。
3.他者への意識
ピースを順番にとったり、自分の作った顔とセラピストの作った顔を見比べることで、相手に意識を向け配慮する練習ができます。
それぞれの季節にあったテーマを選んで、楽しく言語聴覚療法。
ご家庭でもどうぞお楽しみください~