「公園に連れていきたいのだけど、行ったら、なかなか帰れなくて・・・」

「テレビを消そうとすると、大泣きで・・・」

 

見通しを持つ力 場面切り替え

 

ことばの相談をお聞きしている際によく耳にする悩み事です。

 

楽しいこと、好きなことをやめなければならないのが辛いは、大人も一緒。

愚図るお子さんの気持ちもよ〜くわかります。

 

けれども、他の用事があったり、テレビを見過ぎることは良くないという思いがあったり・・・で、言うことを聞いて欲しい。

 

そんな時、私はよく、お子さんが見通しをもてるような言葉かけをするようにアドバイスしています。

 

例えば、公園からなかなか帰ることができない場合ー

 

  1. 公園に行く前に、「今から公園に行って、30分たったらおうちに帰るよ」といったような予定を伝えておく。
  2. 公園に行き、遊んでいる時に、「あと10分たったら帰るよ」「あと5分だよ」というように、残り時間を伝え、お子さんが心の準備ができるようにする。
  3. 「帰るよ」という声かけに応じることができた時は、しっかりと褒めてあげる。

 

テレビの場合も同じです。

テレビを見る前に、「30分だけね」ということを伝えておき、突然テレビを消すのではなく、消す数分前には予告をしておく。指示に応じて行動できた場合は、しっかりと褒める!

 

時間は目に見えない概念なので、幼いお子さんには理解しにくいものです。

 

キッチンタイマーを使うのもいいですし、視覚的処理に優れているお子さんの場合は、Time Timerという、残り時間が赤で表示されるタイマーも効果的です。

 

あともう一つ大事なことですが、「あと30分」とお子さんに伝えた場合には、その時間をしっかり守ってあげることも大切です。

 

ついつい、公園で会ったママとのおしゃべりに夢中になり、「あと30分」と言ったにもかかわらず、そのままズルズルと1時間話し込んでしまった・・・ということが続くと、時間の概念が身につきにくいだけでなく、「あと30分で帰るよ」という言葉の重みもなくなってしまいます。

 

お子さんが見通しを持って行動できるようになると、子育てがぐっと楽になります。

それまでが大変ですが、丁寧な関わりを続けていくことで、お子さんの見通しを持つ力が徐々についていきます。

お子さんの成長を信じて、一歩ずつ歩いていきましょう。

 

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