声のトーン
コミュニケーションはバーバルコミュニケーション(言葉によるコミュニケーション)とノンバーバルコミュニケーション(言葉以外の手段を用いたコミュニケーション)の2つに大別されます。 実際のコミュニケーション場面では、言葉そのものが伝える情報よりも言葉以外の手段で伝えられる情報の方が多いことが指摘されています。 ノンバーバルコミュニケーションって何? ノンバーバルコミュニケーションとは、顔の表情や視線、身振り、姿勢、声のトーンが含まれます。言葉が伝える内容だとすると、ノンバーバルコミュニケーションはその内容を『いかに』伝えるか、ということになります。 声のトーン 今日は、そのノンバーバルコミュニケーションの1つ、声のトーンについてお話したいと思います。 まずは、2人以上のグループでできる簡単なアクティビティーをご紹介。 「そろそろ、出かけよう」 「このお菓子、おいしい」 まずは、上の2つの言葉を色々な気持ちで言ってみてみださい。 どの気持ちを込めて言っているかは他のメンバーには伝えないでください。 例えば、嬉しい気持ち、悲しい気持ち、イライラした気持ちで・・・ 同じ言葉を聞いた人はどのような印象を持ったでしょうか。またどのような状況を思い浮かべたでしょうか。 嬉しい気持ちで「そろそろ出かけよう」と言った時、その言葉を聞いた人は、どこか、楽しいところに出かけるところを想像したのではないでしょうか。 悲しい気持ちで言った時は、それを聞いた人は、あなたが行きたくないところに行かなければならない状況を思い浮かべたかもしれません。 イライラした気持ちで言った言葉を聞いた人は、一緒に出かける人の準備が遅くてイライラしている人の気持ちを想像したかもしれません。 このように、同じ言葉でも、どのような声のトーンで言うかによって、相手に与える印象は大きく異なります。 コミュニケーション場面では、自分の言動が相手にどのように伝わるのか、また、相手がどのような気持ちなのかを正しく理解する力が求められます。 声のトーンを理解することは、社会性の発達という視点だけではなく、大人が日常生活を送る上でも重要です。 声のトーンを意識して、よりスムーズにコミュニケーションを心がけましょう。