アメリカで言語病理学の大学院生だった頃に出会ったのが「バリアゲーム」
ことばの発達はもちろん、構音やソーシャルスキルの練習など、ことばのレッスンで大活躍の「バリアゲーム」をご紹介します。
バリアゲームとは、2人以上で遊ぶゲームで、それぞれのプレイヤーの間に「バリア」となるついたてを置き、他のプレイヤーの手元が見えないように設定します。
すべてのプレイヤーには同じ教材を用意します。
「指示を出す順番」「指示を聞く順番」を決めたらゲーム開始です。
「犬は木の箱の上に立っています」
「牛を納屋の中に入っています」
「猫がりんごの木の下で寝ています」
など、位置を表す表現を使って言語指示を出したり、指示を聞いて理解する練習をします。
バリアゲームに使用する背景画や絵のピースをレッスン目標に沿って選択することで、お子さんに獲得してほしい語彙の学習をすすめることができます。また、「大きい牛」「小さい羊」などの形容詞や「赤いりんご」「黄色い鳥」などの色名を学習するのにもバリアゲームは適しています。
吃音の「スムーズに話す練習」や構音の「カ行の音を正しく発音する練習」にも効果的です。
練習のことばを繰り返し言うだけのドリルは、子どもたちにとってはとっても退屈。
バリアゲームなどのゲームを使って楽しく練習していくことで、練習が単調ではなくなり、積極的に練習に取り組めるようになります。
等、ソーシャルスキルの練習目標もこの「バリアゲーム」を通して練習することができます。
バリアゲーム用の教材以外にも、積み木や塗り絵などを使うこともできます。
背景となる絵とその背景画に配置する絵のピースを用意すれば、バリアゲームを手作りすることもできます。
ぜひお試しください。
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