今週ご紹介する絵本は「ぞうくんのさんぽ」です。
「ぞうくんのさんぽ」作・絵:なかの ひろたか レタリング:なかの まさたか出版:福音館書店
さんぽに出かけたぞうくん。
かばくんに出会い、一緒にさんぽに行こうと誘います。
「せなかにのせてくれるなら いっても いいよ」というかばくんのリクエストにこたえ、かばくんを背中にのせてさんぽに出かけます。
次にわにくん、さいごにかめくんに出会い、かばくんとかめくんもせなかにのせ、のっしのっしと、ぞうくんはさんぽに出かけました。
みんなの重さに耐えられなくなったぞうくんは、かばくんとわにくんとかめくんを背中にのせたまま
「うわーっ!」
「どっぼーん」
と池の中に落っこちてしまいます。
それでも、
「みんな ごきげん。きょうは いいてんき」
ぞうくんが動物に出会い、動物がぞうくんの背中にのり、歩き始めるという流れが繰り返され、最後に「うわーっ!」「どっぼーん」と池に落っこちるシーンで終わるこの絵本。
読み聞かせの声に合わせて、子どもたちも「うわーっ!」「どっぼーん」と叫んだり演じたりー。
就園前のお子さんから年少児頃のお子さんまで、大人気の絵本です。
さてさて、この絵本がことばのレッスンの中でどう活躍するかというと・・・
1.登場人物(動物)
「さんぽに行ったのは誰?」
「ぞうくんは誰に出会った?」
などの質問を通して、お話に登場する動物を思い出します。
2.順番
そして、動物が登場する順番について考えます。
この練習が、より長いお話を読んで、その話の中の出来事を順番通りに理解したり、園や学校であった出来事を相手にわかるように時系列に沿ってお話する力につながっていきます。
登場する動物を順番に貼っていきながら
「かばがぞうのうえにのる」
「ぞうはかばのしたにいる」など、位置を表す表現を学びます。
そして、お話の再現です。
「位置の理解」で作成した教材や動物のミニチュアを使いながら、自分の言葉でお話を再現する練習をします。
ここでも「うわーっ!」「どっぼーん」のクライマックスは最高に盛り上がります!
子どもも大人も楽しめる絵本「ぞうくんのさんぽ」
絵本を楽しみながら、ことばを育むアクティビティ、ためしてみてくださいね。
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