新型コロナウィルスの影響で休校や外出自粛が続いていますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

Suzuki Speech Roomでは現在、オフィスでの対面セラピーはお休みし、オンラインセラピーのみ実施しており、以前からオンラインセラピーをご利用の方々に加え、対面セッションからオンラインに切り替えた方々、新規の方々にもご利用いただいております。

オンライン中心の支援に切り替えて2か月余りが過ぎた今、あらためてオンラインセラピーの向き不向きや、私が行っている配慮についてまとめてみたいと思います。

オンラインセラピーに関しては、お子さんの発達の様子や性格によって、向き不向きがあると言われます。まず、その点について、私の経験をもとに考えていきたいと思います。

発達年齢

生活年齢ではなく発達年齢から考えて、2歳未満のお子さんに関しては、ビデオ通話でのやりとりが難しいことがあります。この場合、言葉を育てる関わり方や言葉かけの方法などを親御さんに学んでいただいたり、親御さんのご心配や疑問にお応えするピアレントトレーニングといった形ですすめていくようにしています。

2歳~3歳の発達段階になると、お子さん自身がスクリーンを通して私とやりとりするのを楽しめるようになってきます。

4歳~5歳の発達段階になると、技術的な問題といった「もしも」の時のために親御さんが近くにいてくださる状況で、1人で椅子に座って、私と一対一のやりとりができるお子さんが多くなってきます。

小学生以上のお子さんに関しては、ログインやマウスの操作も含めて一人でできるお子さんがほとんどになります。

お子さんの性格

以前、アメリカでオンラインセラピーに従事していた際、とても恥ずかしがりやのお子さんがいました。そのお子さんの場合、ビデオカメラをつけない状態でセラピーを行うといった配慮をすることで、オンラインセラピーに参加することができました。後にも先にも、こうした特別な配慮が必要なお子さんはそのお子さんのみで、どのお子さんもお互いの顔を見ながらやりとりするオンラインセラピーを楽しんでくれています。

オンラインセラピーのリミットを克服するための配慮

オンラインセラピーを行う場合、セラピーの中に動きを取り入れたり、上手にできたときの『ハイタッチ』等のスキンシップを含めることが難しいといったリミットがあります。そうしたリミットを踏まえたうえで、セラピー効果を出すための配慮をするようにしています。

例えば、30分のセラピー終了後は、そのまま「バイバイ」するのではなく、「ちょっと、ママとおしゃべりしてもいい?」とお子さんに承諾を得て、お母様と、セラピーで行った内容やその目的、そして、生活の中での疑問や心配事にお応えするようにしています。

また、セラピーで実施した課題をセラピー以外の時間でも行っていただけるように、プリントやアクティビティをメールでお送りするようにしています。

そうした関わりの中で、親御さん方が、我が子の発達課題を明確に理解し、お子さんの発達を最大限に促す関わりができるようになっていかれます。そして、それと並行して、お子さんが発達課題を1つ1つ着実に克服し成長していく様子を、親御さんと一緒に実感しています。

以上、オンラインセラピー中心の毎日から感じていることをまとめました。

お子さんは日々成長しています。一日も早く収束してほしいコロナウィルスですが、その時を待つのではなく、お子さんの成長のために今できることをしていけるよう、親御さん方と一緒にがんばっていきたいと思います。

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