朝の支度、夜寝る前にすることなどを写真や絵で示したスケジュールをビジュアルスケジュールといいます。
やるべきことの順序や時間を示してあげることで、「やりたくなーい!」といった抵抗や「(やらなければならないことが)いつ、終わるのかわからない」といった不安を軽減することができ、結果、子どもにとっても親にとってもストレスの軽減につながります。
ビジュアルスケジュールは、自閉傾向を持ったお子さんに効果的だと言われています。
でも実は、多くの子どもたち、とくに幼少期の子どもたちの発達にとっても役立つツールなのです。
言語聴覚療法でも、このビジュアルスケジュールがよく登場します。
お子さんによっては、課題の順序を決めてもらったり、課題終了後に遊ぶおもちゃを選んでもらうなどの選択肢を用意することがあります。
選択肢をもらうことで、「やらされてる」感が抑えられ、積極的に課題に取り組む姿勢が生まれるという効果も期待できるのです。
文字の読み書きができるお子さんには、写真や絵を使わずに書字のみで示すなど、発達段階によって変化をつけていきます。
実は、ビジュアルスケジュールの効果は、その場・その日だけの短期的なものだけではありません。
ビジュアルスケジュールを継続して使用することによって、子どもは「やるべきこと」をイメージ化することができるようになります。
そして、ビジュアルスケジュールがない場面でも見通しをもって行動できることが増えていきます。
さらに長期的には、「やるべきこと」を把握して自分で計画して実行にうつす自主性や実行力を養うことにもつながるのです。
毎日の生活の中でぜひ取り入れてみてくださいね♪