今週の絵本「しっぽのはたらき」のご紹介です。

しっぽのはたらき
しっぽのはたらき
著:川田 健 絵:薮内 正幸 監修:今泉 吉典
出版:福音館書店

気持ちをあらわしたり、体にとまる虫を追い払うハエ叩きの役目をしていたり、体を支えたり・・・

様々な動物たちの、様々なしっぽの働きを、美しく丁寧に描かれた絵とともに紹介している絵本です。

しっぽのはたらき」は、しっぽの絵を見ながら、そのしっぽの持ち主を当てっこする「クイズ形式」になっており、読んでいる大人も 聞いている子どもも楽しめる科学絵本です。

では、ことばのレッスンでの「しっぽのはたらき」の活躍をご紹介します。

質問ー応答

この絵本の特徴であるクイズ形式の構成は、質問を聞いて答える練習をするのにぴったりです。

  1. まずは、絵本に沿って、しっぽの絵を見て、そのしっぽの持ち主を当てる練習をします。
  2. 1. の取り組みを通して、「質問に対する答えを考えて言う」ということが意識できるようになったら、絵カード等を使ってなぞなぞに取り組みます。
  3. さらに、答えとなる動物の絵を見ながら、問題を作る練習もすることで、単語の意味を自分の言葉で説明する練習や、相手の理解を確かめながら適切な情報を提供したり、相手にわかりやすいように伝えるといったソーシャルスキルに取り組むこともできます。

感覚を使った表現

  • 犬のしっぽ:ふさふさ(視覚・触覚)、左右に揺れている(視覚)
  • 牛のしっぽ:長い(視覚)、先の方にふさふさした毛が生えている(視覚)、体にとまる虫を「パン、パン」と追い払っている(視覚、聴覚)
  • へびのしっぽ:「じじじじじ・・・」と音をたてる(聴覚)

このように、視覚や触覚、聴覚を使ってしっぽの様子を表現することができます。

しっぽのはたらきー牛

想像する力

しっぽーブタ
しっぽのはたらきーきりん
  • ブタのしっぽってどんなしっぽだと思う?
  • ライオンのしっぽは?

などなど、絵本には登場していない動物のしっぽを思い浮かべて表現する練習をします。

また、

もしも〇〇君/〇〇ちゃんにしっぽがあったら、どんなしっぽだと思う?そのしっぽはどんな働きをするのかな?

など、想像力を働かせて表現する練習も楽しめます。

言葉で表現することが難しい場合、まず絵に描いてみて、その絵を視覚ヒントとして利用することで、言語表現がしやすくなる場合もあります。

絵本作り

発展課題的になりますが、「しっぽのはたらき」の構成にならって、クイズ形式の絵本を作ってみるのもおすすめです。

家族やお友だちとクイズを出し合いっこすることで、レッスン課題を総復習することができます!

ぜひ、お試しください♪

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