前回の記事で「持って帰ってくればよかった」手作り教材グッズをご紹介しましたが、今日はそのおもちゃ編。
セラピーで使用していたおもちゃの多くは、引越し時に日本での収納場所の問題でやむなく処分したのですが、その中でも「やっぱり持って帰って来ればよかった」と思うおもちゃがあります。
今日はそのいくつかをご紹介。
1. Mr. and Mrs. Potato Head
何よりも持って帰らなかったことを後悔しているアイテムがこれ!
ことば
ーリクエスト表現:「○○ちょうだい」「手伝って」等の要求表現
ー身体部位の理解・表出
ー2語連鎖:「黒い帽子」「赤い靴」等の2語連鎖の表現の練習
ー順番:順番にピースを選ぶことで順番の理解の練習
等、幅広い目的で使用できる優秀なおもちゃです。
2. What’s In Ned’s Head
そして、”What’s In Ned’s Head”
これも、あらゆる目的で使える多機能なセラピー道具です。
Nedの頭の中にセラピー目標に沿ったアイテムや絵カードを入れ、子どもにひとつずつ取り出してもらいます。
ことば:単語・語連鎖を表すアイテムや絵カードを取り出し表現する練習のほか、取り出したアイテムの属性(色・形・大きさ・匂い・カテゴリー・用途等)を表現する練習も。
構音:ターゲットの音を含む絵カードやアイテムを入れ、目標に沿って単語や文レベルで目的音を練習。
ソーシャルスキル:気持ちを表すカードを入れ、気持ちを推測したりその気持ちになる状況を考える練習。
着席課題から少し動きを入れたい時に大活躍のこのおもちゃ。
象の鼻から飛び出すちょうちょをあみでとるゲーム。
ことば:「ちょうちょ」「とれた」「とんでる」「赤い」「きれい」等の名詞・動詞・色名・形容詞に加え、「赤いちょうちょ」「黄色いちょうちょ」「2ひき、とれた!」等の語連鎖表現の練習
ソーシャルスキル:順番や勝敗の理解と受容、相手を思いやることばかけ等の練習
4. Genga
Jengaは主に小学校高学年から中・高校生に大人気のおもちゃ。
言語・構音・ソーシャルスキル等、様々なセラピー目標に沿った使用が可能な多機能おもちゃです。
しかも、「倒さないように」スリル感を楽しみながら、セラピーのアクティビティーを行うことができます。
「あなたの選んだ人物は髪の毛が茶色ですか?」「あなたの選んだ人物は帽子をかぶっていますか?」等、はい/いいえで答えられる質問をしながらゲームをすすめていき、早く相手の選んだ人物を当てた人が勝ちというゲームで、対象は小学生以上になります。
ことば:人物を描写したり、正しい文法表現で質問する等、ことばの練習にGood!
ソーシャルスキル:相手の選んだ人物を推測しながら順番に質問をすることで、推測力を高めたり順番を理解する練習ができます。
以上、処分してしまったけど、やっぱりキープしとけばよかった!と後悔するおもちゃをご紹介しました。
また少しずつ新しいおもちゃを発掘していこうと思います。
おすすめのおもちゃがあったらぜひお知らせください〜