今週の言語発達を促す絵本 第22弾
今回ご紹介する絵本は「かばくん」です。
「かばくん」
作:岸田 衿子
絵:中谷 千代子
出版: 福音館書店
「おきてくれ かばくん
どうぶつえんは もう11じ
ねむいなら ねむいと いってくれ
つまらないから おきてくれ」
という飼育員のことばで始まり、動物園の一日がかばの視線で描かれています。
そして、
「おやすみ かばくん
ちびの かばくん」
という優しいフレーズで終わる、読んでいる大人も聞いている子どもも穏やかな気持ちになる、おすすめの一冊です。
では、この「かばくん」を使った、言語発達を促すアクティビティについてご紹介します。
お話の内容
まずは、
・お話に登場する動物・人物
・いつ(曜日、時間の流れ)
・場面
を整理して理解・表現する練習をします。
動作語
くつした はいてる
すかーと はいてる
はんずぼん はいてる
と、動物園に遊びに来ている子どもたちをかばくんたちが見て上記のように表現する場面があります。
この場面を使って
シャツ→きる
帽子→かぶる
スカート→はく
などの、着衣に関する動作語を正しく表現する練習に発展させることができます。
比較
「かばくん」の中には、
「かばより ちいさい かばのこ
かばのこより ちいさい かめのこ
かめより ちいさいもの なんだ?」
という比較表現で出てきます。
そこでー
- ~より大きい/小さい
- 一番大きい/小さい
- ~より長い/短い
- 一番長い/短い
- ~より高い/低い
- 一番高い/低い
などの比較概念を理解・表現する練習をします。
他者の視点の理解(ソーシャルスキル)
冒頭でもご紹介しているとおり、この絵本はかばくんの視点で描かれています。
かばくんの視点から見えるもの、考えていること、感じていることについて考える練習をします。
こうしたアクティビティを通して、ソーシャルスキルの中でも特に、他者の考えや気持ちを理解し、自分の言動をコントロールする力を促してあげることができます。
「かばくん」を読んだ後、動物園に行って、実際にかばの様子を観察してみるのもいいですね!